【準備編③】計画を立てる

毎月いくら資産形成の投資に資金を捻出できるでしょうか。まずは、ざっくりと毎月の収支から計画を立ててみましょう。初めから完璧な計画は難しいので、開始後しばらくは試行錯誤してどれくらいの余裕資金を捻出できるか検証してみてください。

資産運用の軍資金を先に確保

毎月預貯金を貯めている方もいらっしゃるかも知れませんが、そのような資金確保は資産形成にとっても大事な要素です。資金確保は収入があったタイミングで、先取りで確保するようにしましょう。生活費を使った後に残った資金を資産運用に回すと先取りで確保した場合と比較して少なくなってしまう傾向があります。まずは月に残しておきたい理想の額を設定します。これは少し達成が難しいと思う額を設定してみてください。
前回のエントリーの【準備編②】現状を把握するで把握した各費用の節約をする中で、確保する金額を理想の金額に合わせたり、より多くの資金を先取りしてみてください。次のコーナーでは先取りで確保した資金を運用した場合の10年/20年/30年後の価値を確認してみましょう。これをみたら普通預金に預貯金することがバカバカしくなるなずです。

 

何にいくら使うか決める

理想の先取り資金を決めたら、【準備編②】現状を把握するで調べた各費用をいくらにするか当てはめていきましょう。以下の固定費用項目については、解約や乗り換えによって費用を最小化しましょう。解約や乗り換え手続きは手間を伴いますが一度実行すれば、苦労することなく自動的に毎月節約モードにできますので、真っ先に取り組みましょう。

・スマホ通信費
・家の電話&ネット通信費
・電気代
・ガス代
・上下水道代
・ガス代
・NHK視聴料
・生命/医療保険

具体的なプランについてはこちらの記事をご覧ください。

【支出カット編①】「しくみ化」で毎年100万固定費減マニュアル

また、家計の小さくない比率を占める以下の項目も効率化の検討の余地があります。これらの効率化は資産形成の大切な要素である健康とも密接に関係していますので、人生の幸福度を向上させる上でも有益な取り組みになりますので非常に価値の高い内容です。

・食費
・外食費
・お酒代
・被服費
・レジャー費
・タバコ

【支出カット編②】習慣で取り組む節約術

 

確保した資金の将来価値は?

非常にリスクの低い米国株ETF(上場投資信託)やインデックスファンドで想定している7%の利回りで運用すると10年後に44%増、20年後に2倍強、30年後に3.4倍弱に資産価値が増加します。毎月いくらずつ投資できるかによって将来受け取れる金額は大きく変わります。はっきりしていることは長期間投資ができた方が有利ということです。
毎月の投資額に対して将来受け取れる金額を表にしました。()内は毎月投資した元手の金額の合計です。

10年後

【44%増】

20年後

【2.16倍】

30年後

【3.38倍】

1万円/月
¥173万
(¥120万)
¥520万
(¥360万)
¥1,220万
(¥360万)
3万円/月
¥520万
(¥360万)
¥1,560万
(¥720万)
¥3,660万
(¥1,080万)
5万円/月
¥865万
(¥600万)
¥2,600万
(¥1,200万)
¥6,100万
(¥1,800万)
10万円/月
¥1,730万
(¥1,200万)
¥5,200万
(¥2,400万)
¥1.22億
(¥3,600万)